こんにちは!
「話せる英語を身につけるブログ」のmioです。
今日の投稿では、「文法や単語を知っていても日本人が英語を話せない理由」についてお話して行きます。
「英語が話せない…」
と嘆く日本人は多いですが、多くの人はその原因を根本的に誤って認識しているように感じます。
多くの人は、自分が英語を話せない理由が「英語力そのもの」にあると思っています。
だから来る日も来る日も教科書を開き、文法や単語を必死になって覚える。
かつての私もその一人でした。
しかし、その考えでは多くの人が理想とする「ペラペラに話す自分」を実現する事は難しいでしょう。
英語が話せない理由は単語や文法ではありません。
私は毎日英会話レッスンで多くの生徒さんと英語で話しますが、大半の生徒さんに「ある同じ傾向」がみられます。
これを読んでいるあなたも例外ではないかもしれません。
ちなみに21歳から本気で英語を始めた私mioの英語はこちらから聞けます↓↓
それでは、一緒に学んで行きましょう!
文法や単語は深刻な問題ではない
先ほど、英語が話せない理由は単語や文法ではないと言いました。
しかしこれを読んでいる方の中には、
「幾ら何でもそれは言い過ぎでは…?」
「文法や単語の知識がなければ英語が話せるわけがない」
と思う方もいるでしょう。
その通り。文法や単語を知らなければ、英語は話せません。
しかし私は、文法や単語が必要ないとは言っていません。
これらは絶対的に必要です。
私が言いたいのは、それらは英語が話せない根本的な理由ではないという事です。
もっと言うと、文法や単語の問題というのはそれほど深刻ではありません。
これらは、やればやるだけ成果につながるからです。
自分一人の力で独学することができるし、文法に関してはある程度やるべき項目も決まっていますね。
半年~1年ほどしっかりと時間を割いて学習すれば、TOEIC700~800点程度の知識は得られるでしょう。
単語に関しても同じです。
もちろん私も未だに日々新しい単語に出会いますし、延々と学習しています。
しかしこれは深刻な問題ではありません。
日本語でだって知らない単語はありますが、そこだけ飛ばしても全体の意味は予測できますし、わからなければ調べて覚えてしまえばいいですよね。
英語でも同じです。
全ての単語を知らなければコミュニケーションが取れないなんてことは決してありません。
つまり、文法と単語に関しては、ある程度の時間を割けば誰でも基本的な会話に必要な知識を独学で得ることができるのです。
私から言わせれば、目安となるゴールがあり、答えがどこかに載っているこの二つに関する問題など可愛いものです。
(そのゴールのある「文法」を後回しにしてしまっていると言う人は、すぐにでもGrammar in Useで勉強しましょう↓↓↓)
しかし実際は、文法や単語よりもっともっと、日本人が知っておかなければいけない落とし穴があります。
しかもこの落とし穴は、少々深刻です。
日本人に足りないものとは…
では、それは何でしょうか。
それは、「具体性」です。
日本人の英語は、ハンを押したようにみんな具体性が欠けています。
つまり、情報が足りないのです。
私の英語もそうだったと思います。
こちらの投稿(英語を話せるようになりたければ無駄話せよ!)でも触れていますが、日本人の英語には「説明」や「例」が恐ろしいほど足りていません。
例えば、
「なぜあなたは車を持たないのですか?」
と言う英語の質問に対して、
「代わりに電車を使うからです。」
だけで終わってしまう人がとても多い。
これでは、具体性が全く欠けています。
「なぜあえて電車を使うのか?」
「地域による差はあるのか?」
「電車・車移動のメリットデメリットは?」
など、話せることはいくらでも出てくるはず。
しかし、多くの日本人はここまで話すことをしません。
一つは、英語力の自信のなさもあるでしょう。
「話し始めても着地できる気がしないから、いっそのこと話さないでおこう…」
これはこれで大きな問題ですが、今回はもう一つの原因に触れたいと思います。
それは日本と他国の文化の違いです。
ハイコンテクスト文化とローコンテクスト文化
英語を勉強している皆さんなら、一度は聞いたことがあるかもしれません。
世界には、ハイコンテクスト(high context)な文化と、ローコンテクスト(low context)な文化が存在します。
ハイコンテクストとは、言葉以外の価値観(一般常識、文化など)が重要視される文化です。
ローコンテクストとは、言葉そのものが重要視される文化です。
日本などいつくかのアジアの国々は、ハイコンテクストな文化だと言われています。
つまり日本では、「一般的にこう考えられる」という暗黙の了解のようなものがほとんどの人の価値観の中にあり、言葉でいちいち理由や背景を説明しなくても、言葉以上に多くのことを相手が汲み取ってくれるのです。
例えば職場でとある提案に対する意見を聞かれた際に、
「ちょっとね…。」
と言うだけで、なんとなくネガティブな感想を持っていることが伝えられる。
こんな経験、あなたにもないですか?
このように私たちは、全てを口にしなくてもある一部だけ話すだけで、後は聞き手に意味を感じ取ってもらうと言うことを日常的に行なっているのです。
そもそも日本語では多くの場合、主語が省略されます。
「私は勉強した」
と言う人は誰もおらず、「勉強した」とだけ言いますよね。
動作の主体を口にしないのでかなり曖昧ですが、それすら前後の文脈や空気感でわかってしまうのが我々日本人と、日本語の特徴です。
では、英語はどうでしょうか。
英語を話すアメリカやイギリスなどの国は、ローコンテクスト文化と言われています。
つまり、言葉にしなくても意味を汲み取ってくれると言う前提は通じません。
言葉にしたものしか伝わりません。
「ちょっとね…。」
と言ったところで、
「ちょっと…なに?」
と、より具体的な説明が求められる文化です。
また、英語ではほとんどの場合毎回主語が誰なのか、何なのかを明確に表します。
「誰が、なぜ、何をした」
これらの情報をいちいち言葉で説明しなくてはいけないのが、ローコンテクストな文化です。
例えば先ほどの車の会話に戻すと、
「代わりに電車を使うからです。」
とだけ言われても、「え?それだけ?他に理由は言ってくれないの?」という感想を持たれてしまうのです。
何故そうしているのか?
例外はあるか?
あなたは賛成・反対か?
などと言った追加情報が英語話者は大好きだし、当たり前にこのような情報を与えられると思って待っているので、あまりに回答が短いとびっくりして戸惑ってしまいます。
外国人と話すときに、相手がたくさんたくさん質問をしてきて、自分はそれに答えるだけ…
という経験、あなたにもないですか?
相手はとにかく追加情報が欲しいので、追加情報が与えられない場合、仕方なくたくさん質問して情報と理解のギャップを埋めているのです。
先ほどの車の話なら、理想的な回答はこんな感じです。
都市部では電車移動の方が便利だからです。ショッピングモールなどの施設は駅周辺に集約されているし、車移動だと駐車場代や維持費もかかります。住んでいる場所にもよるけど、特に都市部の若者は車を持たない傾向が高いです。私は本当は車欲しいんですけどね。
これくらいのボリュームが理想的です。
英語話者は平気でこの量を一気に話します。
日本語では、ここまで一気に話すことはあまりないですよね。
この文化の違いこそ、日本人の英語に欠けている最も大きな要素だと私は思っています。
文法や単語などは、教科書を買って勉強すれば覚えられます。
しかしこの文化の違いは、そもそも「知らない」人が大多数です。
そして知ったとしても、これまでハイコンテクストな日本で生きてきてしまったため、すぐさまローコンテクストな文化に適応することは難しい。
覚えてどうにかなる問題ではないのです。
どうすれば具体性のある英語を話せるようになる?
ではどうすれば、具体的に話せるようになるのでしょうか。
実践的な方法はこちらに詳しく書いてあるので、参考にしてください:英語を話せるようになりたければ無駄話せよ!
方法は、意外と単純です。
あとは、練習、練習です。
そうして具体性のある英語が話せるようになると、英語でのコミュニケーションで浮かなくなります。
一人で練習していくのが不安な方は、是非私mioと一緒に頑張りましょう。
オンラインの英会話レッスンでは、具体性が足りないところをビシバシ指摘させて頂きます。(思っているより優しいのでご安心くださいw)
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