こんにちは!
「話せる英語を身につけるブログ」のmioです。
今日お話ししたいテーマは、「会話力」です。
21歳を超えるまで英語が全く話せなかった私mioは、英語を習得する過程で確信したことがあります。
それは、英語を話すには「会話力」が必要だということ。
しかし、「会話力」って、何でしょうか?
それって、文法や発音よりも重要なのでしょうか?
なぜ「会話力」が、「話せる英語」に必要なのでしょうか?
結論から言うと、「話せる英語」に苦戦している人は、高確率でこの「会話力」が乏しい人です。
どういうことでしょうか?
今日のブログでじっくり解説していきます。
「会話力」とは?
このブログでいう「会話力」とは、その名の通り、
「会話を続けられるスキル」
のことです。
「何だ、そんなこと?」
と、思われる方もいると思います。
しかし、「会話力」を甘く見てはいけません。
会話力とは、単に相手からの質問に答えて会話をやり過ごすことではありません。
会話力とは、相手の質問や意見に対し、自分にしかない視点や価値を付け加え、アウトプットすることです。
例えば、以下のような会話を思い浮かべてみてください。
「あなたは成人ですか?」
↓
「はい」
これは、会話とは言えません。
単に質問に対して yes/no で答えただけで、ロボットにも答えられるでしょう。
では会話力を駆使した場合はどうなるのでしょうか?
それは、例えばこんな会話です。
「あなたは成人ですか?」
↓
「”成人”の定義にもよると思いますが、今私は20歳で、日本では20歳からが法律的に成人ですので、そのルールに則れば私は成人ですね。しかし、もしここが外国で、成人が21歳の国だとしたら、私は成人ではありません。あなたの国ではどうですか?」
いかがでしょうか?
「”成人”とは、それを定義するルールによって異なるもので、一定条件の中でのみ”成人”と言える」
という独自のアイディアや価値を付け加えた返しですね。
このような会話ができるスキルのことを、このブログでは「会話力」と呼びます。
- 自ら会話をスタートさせる姿勢がある
(=受け身の姿勢ではなく、能動的に会話を起こすことができる) - あらゆる話題に対し最低限の意見を持ち、自分の意見を瞬時にアウトプットしようとする姿勢がある
- 得意分野や精通した話題でなくても、興味を持って耳を傾け、話題を広げたり学習する姿勢がある
上記からわかるように、会話力は「英語力」とはあまり関係ありません。
もちろんアウトプットするための英語力は必要になりますが、それ以前に、「姿勢」を変えることで「会話力」は身についていくものです。
いつもこのような姿勢を意識し、少しづつ会話力をつけることが大切です。
なぜ「会話力」が必要なの?
では、なぜそれほどまでに「会話力」は大事なのでしょうか?
正直言って、真の会話力のある日本人はそれほど多くありません。
ヨーロッパなどの学生と比べると、日本の学生はとても消極的で受動的な傾向にあります。(一般論ですが)
自分の意見を述べる機会に慣れていないので、どんな回答が求められているのかわからないのです。
そこに英語が苦手な負い目が加わり、なかなか「真の会話」ができないのですね。
私mioは、過去に日本人やイギリス人、中国人などが混ざったディスカッションに参加したことが何度かありますが、日本の学生は明らかに発言の機会が少ないです。
ネイティブや外国人と話すとき、圧倒的に相手の話す量の方が多く、
「自分は、 “yes, yes, hahaha..” しか言えてない・・・。」
なんて経験、あなたにもありませんか?
その本当の原因は、あなたの「英語力」ではなく、「会話力」かもしれません。
よく言われることですが、「言語」というのはあくまでも「ツール(=道具)」です。
つまり、本来は誰かと話したり、何かを発信したいがために言語があるわけで、「英語」や「日本語」は、「言葉を伝えるための道具」でしかないのです。
目的は「話すこと」であり、伝えるための「言語」ではありません。
伝えたいことを、より正確に伝えるために。
そして、伝えることに自信を持つために。
そのために私たちは英語を勉強するのです。
この「目的と手段」を履き違えてはいけません。
「会話力」の重要性に気づかないまま英語を勉強し続けることは、短距離走で走ることが目的なのに、シューズの手入ればかりしているようなものです。
結果、いざトラックに立った瞬間、
「どうしよう・・・走り方がわからない」
と、なってしまうのです。
実際、このように「自分の会話力のなさ」に、実践の会話で初めて気付く人も少なくありません。
もちろん、シューズをピカピカにする事にこそ喜びを見出す人もいるでしょう。
しかしそれは、「話せる英語」とは少し別な話ですね。
もしあなたが、このブログタイトルにあるように、
「話せる英語」
を習得したいのなら。
「会話力」をつけることは、文法や単語と同じくらい・・・いや、もしかするとそれ以上に大切かもしれません。
具体的にどうすれば会話力が身につく?
では、具体的にはどのように「会話力」を鍛えればいいのか学んでいきましょう。
まず、「会話力」は当然ながら練習する相手がいなければ育ちませんので、日常生活に英語を話す機会を作ることはマストです。
現在そのような機会がない方はこちらの記事を参考にしてみてください:日本で英語を話す機会はどうやって作る?
その上で誰かと英語で話すときは、以下を心がけてみましょう。
1, 自分から話題を振ってみる
初級~中級の日本人にありがちですが、いつも相手から話題を振られることを待っている人は、自ら話題を振ることに挑戦しましょう。
なんでも良いのでこちらから話題を振ってみる癖をつけてみましょう。
これが難なくできるようになると、気まずい沈黙も自ら回避することができます。
- “How are you?”
「気分はどう?」 - “How was your weekend?”
「週末はどうだった?」 - “I like your bag. Where did you get that?”
「あなたの鞄いいね。どこで買ったの?」 - “How is your family doing?”
「家族は元気?」 - “What are your plans for the weekend?”
「週末なにするの?」
etc.
2, Yes/No の後は ’because’ で会話を繋げる癖をつける
いつも会話が「yes/no」で終わってしまう人は多いです。
なぜ「yes」なのか?また、なぜ「no」なのかを、聞かれなくても話す癖をつけましょう。
私の場合、 ’because’ をつけることはほとんど反射的です。
その後の内容が浮かんでいなくても ‘because’ をつけます。
内容は考えながら話していっても良いのです。内容がないより数倍マシです。
3, 相手の話題に興味を持つ
「会話」なので、自分の話ばかりの一方通行ではいけませんね。
相手の話題にも意識的に興味を持ち、質問したり、話題を広げたりしましょう。
こうすることで、会話も盛り上がり、次の話題につながったりします。
- “Why did you do that?”
「何故そうしたの?」 - “What made you interested in that?”
「何故それに興味を持ったの?」 - “How did you get that?”
「どうやってそれを手に入れたの?」 - “Can you show me how?”
「どうやるのか見せてくれる?」 - “What happened then?”
「それでどうなったの?」
etc
鶏が先か、卵が先か
最後は、「鶏が先か、卵が先か」の話です。
「話せる英語」のためには、「会話力」が必要だという話をしてきました。
そして、「英語」とは所詮ツールであり、目的はあくまでも「話すこと」にあるとも言いました。
しかし、中には
「もちろん話す内容は大事だけど、基本の英語が出来なきゃ話すことすらできないじゃん・・・」
「てことは、やっぱり会話力より英語力の方が大事じゃない?」
という人もいるでしょう。
断言します。
それでも、「会話力」が大事です。
なぜか?
人は、ネイティブや外国人と「会話」することで大きく英語力を上達させることができるからです。
逆に言えば、「人との会話」なくして英語力向上はあり得ません。
これは断言します。
会話のキャッチボールが多いと、結果的になにが起こるか?
英語を「聞く機会」も「話す機会」も増え、結果的にリスニングとスピーキングの練習量が増える事になりますよね。
また、「聞く機会」が増えるほど、知らない単語や文法にも多く出会い、単語力・文法力も向上しますね。
そして、「会話」が盛り上がれば、相手と仲良くなり、また会ったり、遊びに行ったりするようになります。
そうなればまた会話が生まれ、そのたびにリスニングもスピーキングも単語や文法の訓練も行うことになります。
つまり、
「会話」をするための「英語」であると同時に、
「英語」を鍛えるための「会話」でもあるのです。
鶏がいるから卵が産まれるのか?
それとも、卵があるから鶏が産まれるのか?
答えはわかりませんが、どちらも疎かにせず、日々学習に取り込めるように努めましょう!
いかがでしたでしょうか?
英語力を身につけると同時に、会話力を鍛える必要があることがわかりましたね。
また、会話力が英語力に大きな影響を及ぼすこともわかりました。
普段文法や単語にばかり力を入れている人は、「会話力」も同時に鍛えてみましょう。
このブログを書いているmioです!
成人を過ぎてから英語を始めても、「話せるように」なりました。
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