【ネイティブっぽい】最上級を使った遠回しな英語表現を身につけよう

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こんにちは!

「話せる英語を身につけるブログ」のmioです。

今日の投稿では、「ネイティブが使う遠回しな最上級」についてお話したいと思います。

みなさん、比較級はご存知ですね。

hard → harder
harder → the hardest

など、程度がより多い/大きいものに er や the -est (most) をつけるなどして「より~だ」「最も~だ」を表す英文法です。

日本では中学校で習うので、覚えている方がほとんどだと思います。

さて、今日の投稿はその中でも「最上級」に関してです。

ネイティブも、もちろん「最も~だ」という意味でもこの最上級を使うのですが、

単純に何かと比較して一番~だ、という使い方以外にも、日本人には思いもつかない使い方をすることがあります。

今日は、最上級の使い方を少し応用させて、ネイティブっぽい表現を身につけられる方法をお話していきます!

文法自体は理解している方がほとんどだと思うので、「使われ方」の違いさえ覚えれば、今日からネイティブっぽい表現を身につけられますよ!

では、一緒に学んでいきましょう。

最上級の否定形で「最悪」を表す

「最も~だ」を表す最上級ですが、否定形にすることで婉曲的に「最悪だ」を表すことがあります。

どういうことでしょうか?

まずは例文を見てみましょう。

“Tokyo isn’t the best place if you want to save your money.”
「東京はお金を節約するには最悪の場所だ。」

はい。この文章から考えてみましょう。

この日本語訳は、直訳ではありません。

直訳すると、「東京はお金を節約するには最良の場所ではない」ですね。

直訳では、「最良の場所ではない」かもしれないけど、「最悪の場所」とも言っていません。

ここから解釈すると、

「節約するのに最も適した場所ではないけど、我慢できる程度の場所かもしれない」

とも解釈できます。

それが

「東京はお金を節約するには最悪の場所だ。」

と、「最悪」の意味で訳されてしまうのは、どういうことなのでしょうか?

これは、ネイティブの使う婉曲表現の一つで、

「最良ではない」

ということで、遠回しに

「最悪だ」

と言っているのです。

つまり、

「最良ではない」=「最悪だ」

と言う構図になっています。

そのため、ここでは

「東京はお金を節約するには最悪の場所だ。」

が、話し手の意図により近い解釈になります。

ネイティブは、このように、表面上の英文から解釈できる以上の意味を込めてきたりします。

最上級の否定形の他にも、「皮肉」などは良い例で、皮肉文化があまりない日本人にとってはとてもややこしいのです。

こちらもおすすめ:英語スピーキング上級者になりたければ「皮肉」をマスターすべし!

最上級の否定形を使った表現のメリット

では、この表現を使うことでどんなメリットがあるでしょうか?

「なんでわざわざ複雑な表現を使って、遠回しに言わなきゃいけないの? “the worst”  って言えば良いじゃん?」

と、思った方。

いえいえ、実はこの「遠回しな表現」は、結構便利なんです。

通常「最悪である」と言うことを人に伝える時、”the worst” ”awful” “horrible” などなど、「悪い」を意味する単語を使うことになります。

しかし、「悪い」をストレートに意味する強い言葉というのは、使う方も、聞く方もあまり良い気分にはなりませんね。

そういう時のために、言語には「婉曲表現」というものがあるのです。

つまり、悪い表現を避け、遠回しに伝えることで言葉を柔らかく、上品にする方法です。

今回の「最上級の否定形」も、「最良ではない」と言うことで、遠回しに「最悪である」という事実を伝える婉曲的な表現になります。

より洗練された英語表現のために、覚えておいて損はありません。

例文いろいろ

では、最上級の否定を使った例文をもう少し見てみましょう。

A: I’m actually thinking about moving into a new apartment in Layton.
B: Oh believe me, you don’t wanna do that…
A: Why?
B: I’ve lived there before and it wasn’t the safest place to live…

A: 実はLaytonのアパートに引っ越そうかと思ってるんだ。
B: うわぁ、信じて。辞めた方がいいよ…。
A: 何で?
B: 前住んでたことあるけど、あそこ住むには危険だよ…。

 

A: I’m really tired because I stayed up last night playing a video game.
B: Ah it’s not the greatest idea to play video games before going to bed.

A: 昨日はゲームして夜更かししたから、今日めっちゃ疲れてるんだ。
B: あぁ、寝る前のゲームは最悪の案だね。

 

A:  How was the party last weekend?
B: Ah, well… Fred and James got drunk, and started a fight. It wasn’t the most fun party I’ve been to.

A: 先週末のパーティーどうだった?
B: あぁ、そうだね…FredとJamesが酔って喧嘩始めちゃってさ。今まで参加したパーティーの中でも最悪だったよ。

 

このように、明らかに「最悪な状況」でも、「最上級の否定形」”not the ~ est” を使うことで柔らかく婉曲した言い方になっていますね。

ここで、”the worst” ”awful” “horrible” などを使って表現しても間違いではないのですが、意味の強いストレートな表現を避けることで、より上品で洗練された英語を目指せます。

 

 

 

如何でしたでしょうか?

中学校から馴染みのある「最上級」でも、考え方と使い方一つで一段上の表現ができることがわかりましたね。

このような、「より洗練された英語を話すためのテク」は、小さなことでもコツコツ積み上げて行きましょう。

継続して学習することで、あなたの英語は自然で上品なものに生まれ変わりますよ!

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それでは、お疲れ様でした!

2 件のコメント

  • 楽しく拝読しています。中学校で、very much(すごく良い)の否定は、すごく悪い(良くない)ではなく、「すごく悪くはない」→「少し悪い(良くない)」という意味になると教わりましたが、最上級の場合は、「最良ではない」→「最悪だ」ということで、否定すると真逆の意味になるということは、これらは少し考え方が違うと理解したほうがよろしいでしょうか?

    • こんにちは^^
      コメントいただきありがとうございます!

      微妙な言葉の違いなので難しいですが、「”良い”の否定」はかなりネガティブな印象に聞こえると思います。
      例えば “I don’t enjoy swimming very much.” だと、’very much’を否定しているので
      「そんなに悪くない」と聞こえそうですが、実際は「好きじゃない」事実が強調されて聞こえる印象です。
      つまり”I don’t enjoy swimming very much.” は、どちらかというと「水泳が嫌い」に違いニュアンスです。
      ブログ中にも書いてあるように、「嫌い」という言葉をあえて使わず、柔らかくするための婉曲表現として捉えられると思います。

      しかし、「”悪い”の否定」は、ポジティブに聞こえます。
      例えば、”That party wasn’t so bad.” だと、「悪くはなかった」というよりも、「(想像よりも)良かった」という
      ポジティブな意味に捉えられる印象です。

      是非、ドラマなどでネイティブが「”良い”の否定」や「”悪い”の否定」をどのように使っているか注目して見てみてください^^

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