こんにちは!mioです。
この「話せる英語を身につけるブログ」にたどり着いてくれた皆さんは、‘they’ という代名詞を、もちろん知っていますよね?
もちろん、「彼ら」という意味です。
「当然、知ってるに決まってるじゃん!」
と、思いますよね。
しかし、実はこの’they’は、文字どおり複数の人間を指して「彼ら」を意味するだけではないのです。
ネイティブと英語を話していると、単純に複数人を指す「彼ら」以外にも多くの意味でこの’they’が使われていることがわかります。
(ちなみに、’you’も「あなた」だけではありません。詳しくはこちらも参考に:ほとんどの日本人が知らない「あなた」以外のyou)
「新しい単語を覚えるのにも精一杯なのに、既に知っている単語にも隠された意味があるなんて・・・」
と、不安にならなくても大丈夫!
まずは、その使い方の存在を知れたことは第一歩です。
使い方を覚えて、ネイティブがどのように使っているのかを意識して聞いていれば、必ずその単語をモノにできます。
では、’they’は「彼ら」以外にどんな用法があるのでしょうか?
一緒に学んでいきましょう!
と、その前に
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では、本題に戻って’they’を学んで行きましょう!
会社や組織を指す’they’
まず、「会社や組織を指す’they’」についてです。
‘they’は基本的には「彼/彼女ら」という意味ですが、ネイティブの日常会話の中では会社などの組織を指す場合があります。
例えばこんな会話で使われます。
A: 競合のABC社についてリサーチできた?
B: はい、できました。ABC社は今年はクライアント・ベースの拡大が好調のようですね。
AとBが、とある会社について話しています。
この会話で、Bの
「ABC社は今年はクライアント・ベースの拡大が好調のようですね。」
の「ABC社」を英語で表すとしたら、どの代名詞を使うのが自然なのか、考えてみましょう。
(※ Aが既に ”ABC company” と言う単語を出してしまっているので、繰り返し表現を避けるために ”ABC company” 以外で考えます。)
多くの日本人は、この文章の主語は「ABC社」という「会社」であると認識し、Bの文章の主語を ’it’ にしてしまう傾向があります。
日本の英語教育では、「人以外の単数形は ‘It’ 」だと教えられますね。
「会社」は人ではなく、「単数のモノ」なので’ it’ である、と考えることは自然なことです。
しかし、この会話でネイティブが認識する主語は「ABC社」という「会社」ではなく、
その会社の中で働く「人々」
です。
つまり、Bの文章の主語は’they’を使うのが適切です。
上の例文の英語訳を確認してみましょう。
A: Did you have a chance to research on our competitor ABC company?
B: Yes I did. It seems like they are actually doing a great job to increase their client base this year.
このように、Bの文章では「ABC社」を’they’で表しています。
主語が「会社」と言う「ヒト以外の単数形」でも、「その会社で働く人々を主語として’they’ を使う」と、覚えておきましょう。
また、ネイティブは、会社だけではなく、組織など人が集まった機関のことを’they’で表します。
A: What is tax regulation like in Japan?
B: We have to pay tax for almost anything in Japan, but I don’t feel like I get enough in return from it.
A: Well then Japanese government has to think about it well.
B: Yeah but I don’t think they do much for us.A: 日本の税制ってどんな感じなの?
B: ほとんど全てのものに税金は払わなきゃいけないけど、その恩恵を十分に受けているとは思えないな。
A: じゃあ、日本政府はちゃんと考えなくちゃね。
B: うん、でも政府が私たちに多くをやってくれるとは思わないな。※ tax regulation: 税制
ここでは、「日本政府」のことを’they’で表しました。
‘Japanese government’ は「単数のモノだから ’it’ で表す」のではなく、
「日本政府で働く人々」が主語
であると考え、’they’ を使いましょう。
ネイティブは結構何でも’they’で表す
ここまで会社や組織を表す’they’について解説しましたが、これ以外にも、ネイティブは結構 ’they’ を多用します。
どんな時かというと、
「はっきりと誰かはわからないけど、複数の人々が主語になりそうな文章」
にはかなりの確率で’they’を使います。
例えば以下のような感じです。
A: Wow, I have never seen a door as broken as this one.
B: Yeah they did a really bad job constructing when building this house.A: わぁ、こんな壊れたドア見たことない。
B: ほんと、この家が建てられた時の工事が最悪だったんだよ。
この会話でも’they’が使われていますが、’they’と言っても誰かをはっきりと指している訳ではありません。
工事を行なった建設会社のことか、実際に工事現場で働いた人々か、どちらかはわかりませんが、とにかく「この家を作った人々」が主語になるためここでは’they’を使っているのです。
通常、’they’ などの代名詞は、
「代名」
と言うくらいなので、事前にその’they’が誰なのかが会話をしている者同士に共通の認識があって、初めて使える単語ですが、
この用法の時はいきなり’they’が出てきます。
そのため、ネイティブと話していてこのような’they’が出てきたからと言って、
「え、’they’って誰のこと?」
と深く考えず、「工事やった人たちのことか」くらいに考えましょう。
世間の人たちを表す’they’
最後は、「世間の人たちを表す’they’」です。
この’they’は、よく使われる慣用句があるので、わかりやすくするためにそのフレーズから解説していきます。
A: I’m not sure if I should take a taxi to the venue.
B: I think you should. You know what they say? ‘Time is money.’A: 会場までタクシー使った方がいいか迷うな。
B: 使った方がいいと思うよ。そういうのなんて言うか知ってる?「時は金なり」。
ここでは、「そう言うのなんて言うか知ってる?」を表す英語のフレーズとして ”You know what they say?” を使いました。
この ”You know what they say?” は、お決まりの頻出フレーズです。
直訳は「彼らが言うことを知っている?」と言う意味になりますね。
ここで言う「’they’=彼ら」は、「世間一般」のことを表しており、特定の人々を指しているわけではありません。
つまり、ことわざや、世間で一般的に言われている常識などについて話す時に ”You know what they say?” と言うフレーズを使うのです。
日本語では「そう言うのなんて言うか知ってる?」のように、
「言う本人が主語」
のような印象がありますが、同じ意味を英語で表す際は
「世間が主語」
になるのですね。
このような日本語と英語の考え方の違いは面白いですね!
如何でしたでしょうか?
英語においては、案外「学ぶことなんてもうない」と思っていた基礎単語に、全然知らない意味が隠されていることはよくあるんです。
特にこの’they’や、ほとんどの日本人が知らない「あなた」以外のyouで紹介している’you’などは、日本の英語教育ではなかなか深く教えられることはないため、使いこなせると英語レベルが格段にアップしますよ。
是非、スピーキングの機会があれば使ってみましょう。
「スピーキングの機会、ないんだよな…」
と言う方は、積極的に自分で作って行きましょう。
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LanCulは、日本にいながらにしてネイティブと友達のように雑談しながら英語を学べるところがメリットです。
私mioの学習過程にかなり近い方法でもあり、「レッスン」からは学べない自然な表現が身につくことを期待できます。
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他にも、日本にいながらにして英語を話す機会の作り方はこちらで紹介しています:日本で英語を話す機会はどうやって作る?
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