こんにちは!
「話せる英語を身につけるブログ」のmioです。
今日は、皆さんもよく知っている英単語の一つ、’tell’ についてのお話をしたいと思います。
‘tell’ の意味については、このブログを読んでくれているほとんどの方はよく知っていると思います。
「言う」や「話す」を表す動詞ですよね。
しかし、’tell’ には、「言う」「話す」以外にも、ネイティブが良く使う意外な意味があるんです。
いろんな日本人の英語を聞いてきた私mioの体感では、
日本人のほとんど(かつての私自身を含め)が、このもう一つの ’tell’ の意味を知らないと感じます。
今日の投稿では、日本人のほとんどが知らない、けれどもネイティブの会話には頻出な基本の英単語 ’tell’ についてお話ししていきます。
‘tell’ には「わかる」の意味がある
結論から言うと、’tell’ には「わかる」の意味があります。
辞書ではどのように書かれているか、見てみましょう。
<一部抜粋> 1, 話す,語る,言う,述べる.
2, 言う,命じる,注意する
3, 〈…を〉知る,わかる.
4, [can,could などを伴って]〔二つの間で〕〈差異などを〉見分ける,識別する.
出典: Weblio
3, 4のところに「わかる」の意味が載っています。
しかし、8割の日本人は1と2までの意味しかチェックしていません。
そのため、多くの日本人は ’tell’ に隠された意味を知らずに、ネイティブとの会話で聞き取れない・理解できないことがあるのです。
しかし、このブログを読んでくれているあなたは、もう大丈夫!
tellの使い方をマスターして、上級2割の日本人になれるはずです。
「明らかにわかる」の ’tell’
一言に「わかる」と言っても、いろいろな種類と意味があります。
例えば・・・
- 共感の「わかる」
(ex.「冬って大好き。」「わかる!」) - 理解できる意味の「わかる」
(ex.「こうやるの。わかる?」) - 明らかだ、と言う意味の「わかる」
(ex.「昨日泣いたんだってわかる顔してるよ」)
などなど。
日本語では、これらの「わかる」は全て同じ「わかる」という単語で表せるのですが、このようにリストにしてみると、同じ「わかる」でも、それぞれ異なる意味があることがわかりますよね。
実は、英語ではこれら3つの「わかる」には全て異なる英単語を使います。
実はこのように、「日本語では一語で表現できてしまうのに、英語ではそれぞれ異なる単語を当てはめなければいけない」ことは結構よくあるんです。
日本人からすると ’tell’ と ‘teach’ を混同してしまうことすらあります。
‘tell’ と ‘teach’ について詳しくはこちら:「教えて!」TeachとTellの違い
これらの日本語と英語の違いにも注意して学習すると、効率よく学べますよ。
話は戻って、これら3つの異なる「わかる」の中で、今回紹介する ’tell’ はどれに該当するのでしょうか?
実は、この中では一番下の「明らかだ」と言う意味の「わかる」に、’tell’ を使います。
つまり、誰がみても「明らかにわかる」を、’tell’ を使って表現することができるのです。
したがって、上の例文にはそれぞれ
- 共感の「わかる」
→ ‘know’ を使う - 理解できる意味の「わかる」
→ ‘understand’ を使う - 明らかだ、と言う意味の「わかる」
→ ‘tell’ を使う
※ ‘know’ で共感を表す方法はこちら:「知っている」だけじゃないI know
このような英単語を当てはめることができます。
では「明らかにわかる」の ’tell’ を理解するため、もう少し日本語の例文を見てみましょう。
- 彼女が日本人だと言うことは簡単にわかる
- このスープに玉ねぎが入っていることはわかる
- この空を見れば雨が降ると言うことはわかる
これらのような「わかる」ですね。
では、例文を英語で見ていきます。
上記の日本語の例文も入れていきます。
A: You can easily tell that she is Japanese.
B: How?
A: Because she bowed to the staff.A: 彼女が日本人だって簡単にわかるね。
B: どうやって?
A: スタッフにお辞儀したんだよ。
A: Name what’s inside the soup!
B: Well, I can tell that onions are one of the ingredients..A: このスープには何が入ってるか当てて!
B: うーん、玉ねぎが材料の一つってことはわかるな。
A: You didn’t bring an umbrella?
But you can easily tell that it’s going to rain if you look at the sky!
B: I know.. I don’t know what I was thinking.A: 傘持ってこなかったの?
でも空を見れば雨降るってわかるじゃん!
B: そうなんだよ~・・何考えてたんだか。※ “I know” について詳しくはこちら:「知っている」だけじゃないI know
このような感じですね。
例文を見てわかるように、この用法のとき、ほとんどの場合で ’can’ や ‘could’ と一緒に使われることも覚えておきましょう。
「区別がつく」の ’tell’
では、続いての ‘tell’ です。
こちらも「わかる」と言う意味なのですが、「わかる」は「わかる」でも、「区別がつく」と言う意味で使われるパターンです。
日本語でいうと、例えばこんな感じです。
- このシャツの色が紺か黒かわかる(区別がつく)
- このガムの味がピーチかオレンジかわかる(区別がつく)
早速例文を見てみましょう。
A: Wow I like this shirt. I wanna buy it.
B: That looks nice. Is that navy or black?
A: Hmm. I can’t tell.A: このTシャツいいね。買いたい。
B: いいね。それって、紺?それとも、黒?
A: うーん、わからないな。
A: Which chewing gum flavor would you like? Peach or orange.
B: Peach please.
A: There you go.
B: Thanks. (threw it in the month)
A: Oh sorry that might be orange.
B: Oh really? I can’t really tell so it doesn’t matter.A: ピーチとオレンジどっちの味のガムがいい?
B: ピーチがいい。
A: どうぞ。
B: ありがとう。(口に入れる)
A: あ、ごめんそれオレンジかも。
B: そう?ぶっちゃけどっちの味かわかんないからどっちでもいいや。
こんな感じです。
こちらの使い方でも、’can’ と ‘could’ と一緒に使われてますね。
これらの用法の ’tell’ は、日本の英語教育にはほとんど出てこないでしょう。
なので、日本人で知っていて、かつ使いこなせている人は圧倒的に少数派です。
基礎中の基礎の単語だからといって、「もう完璧にわかっている」と思っていると、思わぬ使い方に手も足も出なることがあります。
如何でしたでしょうか?
意外な ‘tell’ の意味と使い方が少しわかりましたか?
私は、この ’tell’ を使いこなしている日本人を見ると、一目置いてしまいます。
「あ、この人は英語上級者かも」
と、思いますね。
そのくらい、使いこなしている人が少ないこの ‘tell’ をこの機会にマスターし、英会話上級者を目指しましょう!
このブログを書いているmioです!
成人を過ぎてから英語を始めても、「話せるように」なりました。
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