「教えて!」はどっち?TeachとTellの違い

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こんにちは!

「話せる英語を身につけるブログ」mioです。

英単語の意味を覚えるとき、辞書や単語帳に載っている日本語の意味を参照し、覚える人が多いと思います。

しかし中には、文字だけでは説明しきれない程深い意味を持つ単語があります。

文字だけの説明を暗記して、その単語について全て理解したつもりでいると、びっくりする程裏切られることがあるのです・・・。

今日は、とってもポピュラーな、しかし実はややこしい二つの英単語の違いについて書いていきます。

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TeachとTell

この二つの英単語、それぞれの意味や違いはわかりますか?

多くの人が、Teachは「教える」、Tellは「言う」、といった感じで覚えていると思います。

ネット上で参照できる英和・和英辞典のweblioから意味を参照してみても・・・

【Teach(動)】

主な意味:教える、独学する、~を教える、悟らせる etc.

【Tell(動)】

主な意味:告げる、話す、語る、言う、述べる etc.

出典:weblio

だいたいみなさんの覚えている通りの意味が出てきました。

では、以下の日本語はどのような英語になるでしょうか?

「悲しそうな顔してどうしたの?何があったか教えて!」

「教えて」が入っているので、

”Teach me what happened!”

でしょうか?

実は、そうではないのです。

「教えて!」を表すTell

実は上の日本語例文には、’Teach’ではなく’Tell’を使います。

正しい英文の一例は、

“What’s the matter? You look so sad. Tell me what happened!”

※ What’s the matter?:どうしたの?

こんな感じです。

何故、「教えて」なのに、’Tell’なのでしょうか?

実は、これは英語の問題ではなく、ほとんど日本語の問題です。

普段無意識に使っていますが、日本語の「教える」には、いくつかの異なる意味があります。

辞書で日本語の「教える」を調べてみると、以下の意味が載っています。

  1. 知識・学問・技能などを相手に身につけさせるよう導く。教育する。教授する。「英語を―・える」「イヌに芸を―・える」「学校では三年生を―・えている」
  2. 知っていることを相手に告げ知らせる。「道を―・える」「花の名所を―・える」
  3. ものの道理や真実を相手に悟らせて導く。戒める。教訓を与える。「父の生き方に―・えられた」「今回の事件が我々に―・えるところは多い」

出典:デジタル大辞泉(小学館)

 

ここで注目すべきは、

  1. 「知識・学問・技能などを相手に身につけさせるよう導く。教育する。教授する。」
  2. 「知っていることを相手に告げ知らせる。」

この二つの意味です。

1の方は、知識や学問を、手順を追って教えることで「教育」する意味が強いですが、2は、何かを「告げる」であり、「教育」する事とは異なります。

英語には、この1と2の意味はそれぞれ’Teach’と’Tell’という、二つの異なる単語が存在します。

しかし、不思議なことに日本語ではこの1と2は同じ「教える」という単語を使い、シチュエーションによってその意味を使い分けているのです。

これが何故なのかは言語学者でない私にはわかりませんが、とにかく英語学習者にはちょっとややこしいことになっているのです。

先ほどの例文では、「何があったのか教えて」と言っていますが、教えてと言っても何かを「教育」「教授」されたい訳ではなく、単に何があったのかを言って欲しいので、ここでは’Tell’を使うのが正解なのです。

ちなみに、「何があったのか言って欲しい」のであれば、’Say’を使うことはできるの?」

と言う疑問も出てきますが、ここは’Tell’を使うのが最も適当で、’Say’は少し不自然です。

イメージとしては、’Tell’の方には「ある程度の内容を伝える」含みがあり、なんとなくその後に会話が続くのであろうとも思わせるのに対し、’Say’は何かを「言う」事実だけにフォーカスしている感じです。

しかし、冒頭に言ったように、それぞれの単語には文字では説明しきれない深い意味があります。

ここで話していることも、全体のほんの一部でしかないのです。

参考書不要!英語初心者が日本で実践すべき3つの勉強法の投稿でも触れているように、普段から海外ドラマなどから学んだり、ネイティブスピーカーから盗むのが一番効果的です。

参考書だけではここまでのニュアンスの違いはわからないでしょう。

ネイティブと気軽に話すには、英会話カフェLanCulのようなサービスを使うのがオススメです。

Lanculのような英会話カフェは、「レッスン」とは違い、ガチガチにカリキュラムがあるわけではありません。

ネイティブと気軽にコーヒーを飲みながらお話するスタイルなので、ネイティブが使う本当の英語が学べるところがメリットですね。

例題を解いてみよう!

それでは、ここまでに学んだことを踏まえ、いくつかの例題を解いてみましょう。

[          ]内に入る単語として、’Teach’と’Tell’のどちらが適切か考えてみてください。

  1. Mom: “We got a new washing machine yesterday. You better do your laundry before Monday.”
    You: “Oh wow really? But I haven’t used it yet. [         ] me how to use it.”
  2. Friend: “You brought an umbrella? But it’s sunny today.”
    You: “Yeah but my sister [          ] me it’s going to rain this afternoon.”
  3. Colleague: “Did you submit the questionnaire to the HR yet?”
    You: “Oh yeah I just did. I forgot about it but Fred [          ] me it was due today.”
  4.  You: “Wow you got a great score on the English test. [          ] me English!”
    Friend: “Sure!”

いかがでしょうか?

それぞれ’Teach’と’Tell’のどちらが適切かわかりましたか?

回答

  1. 洗濯機の使い方を教えて!
    Mom: “We got a new washing machine yesterday. You better do your laundry before Monday.”
    You: “Oh wow really? But I haven’t used it yet. [ Teach ] me how to use it.”

    ※ better do 〜: 〜した方がいい(強めに言う感じ)※ do one’s laundry: 洗濯をする

    お母さん:「昨日新しい洗濯機を買ったのよ。自分の洗濯物月曜日までにやりなさいよ。」あなた:「マジで?でもまだ使ったことないよ。どうやって使うのか教えて!」

  2.  明日は雨だと教えてくれた
    Friend: “You brought an umbrella? But it’s sunny today.”
    You: “Yeah but my sister [ told ] me it’s going to rain this afternoon.”

    友人:「傘持ってきたの?でも晴れてるじゃん。」あなた:「うん、だけどお姉ちゃんが今日の午後から雨が降るって教えてくれたから。」

  3.  締め切りが今日だと教えてくれた
    Colleague: “Did you submit the questionnaire to the HR yet?”
    You: “Oh yeah I just did. I forgot about it but Fred [ told ] me it was due today.”

    ※ Questionnaire: アンケート
    ※ HR: Human Resource の頭文字で、組織の中の「人事部」
    ※ due ~:~(期日)が締め切り

    同僚: 「もう人事部にアンケート提出した?」あなた:「うん、ついさっきね。すっかり忘れてたんだけど、今日が締め切りってフレッドが教えてくれたんだ。」

  4. 英語を教えて!
    You: “Wow you got a great score on the English test. [ Teach ] me English!”
    Friend: “Sure!”

    あなた:「うわ!英語テストの点数めっちゃ良いじゃん!英語教えてよ!」
    友人:「いいよ!」

 

 

いかがでしたでしょうか?

ここではほんの数例しか見れませんでしたが、普段から海外ドラマを見たり、ネイティブスピーカーとと話していると、だんだん使い方がわかってくると思います。

大事なのは、文字だけでなく、シチュエーションなども含めた生活の一部としての英語を学ぶことです。

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それでは、お疲れ様でした!

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