この「話せる英語を身につけるブログ」に辿り着いたあなたは、
「テストでいい点を取りたいんじゃない。英語を話せるようになりたいんだ。」
と、「英語を話せる」ことを最大の目標としている人が多いのではないでしょうか?
しかも、「英語を話せるようになることを目標としているけど、単語帳を一から覚えるような時間も気力もない・・・」と、頭を抱えていませんか?
もしそうならば、朗報です。
このブログの筆者である私mioは、外資系の環境で英語ネイティブの上司や同僚と、英語を話してバリバリ働ける程度には英語を話せますが、そんな私がよく使う単語は
make
give
work
do
great
です。
全て基礎中の基礎の中学英語ですね。
このようなシンプルな単語で、英語は7割伝わります。
しかもこれは、
「ネイティブの友達とちょっと話せるレベル」
ではなく、
「ビジネス英語レベル」
を習得した私mioが改めて確信していることです。
しかし、これらの単語を駆使して英語を「話せる」ようになるには、少しコツが必要です。
今日の「話せる英語ブログ」では、忙しくて英語を学ぶ時間がない人のために、時間をかけずに make, give, work, do, great を使って英語を7割伝えるコツについてお話ししていきます。
TOEIC400点代から、毎日英語をバリバリ話して働けるようになったmioが行ってきた勉強方法についてはこちら:英語力ゼロの20代女が外資系でバリバリ働くようになるまでに実践した10通りの学習方法
ところで、
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「でもどの教科書を使えばいいの?」
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それでは本題に戻り、 make, give, work, do, great を使った英語表現を学んで行きましょう!
文章そのものの役割は6~7割しかない
まず、「話せる英語」を勉強している多くの学習者さん(当然私mioもその一人でした)が根本的に間違えていることは、英会話において
自分の言いたいことを文章で100%正確に伝えなければいけない
と、無意識に思い込んでいることです。
例えば、「彼は優秀だ」と言いたいとき、多くの学習者は「優秀だ」と言う単語に当たる英語が出て来ず、結局 ”He is…” と、沈黙してしまいます。
「優秀」と言う形容詞を調べると、’excellent’ ‘superior’ ‘distinguished’ などなど、多くの英単語が出てきます。
しかし、「彼は優秀だ」を多くのネイティブがどのように表現するか、わかりますか?
“He is great.”
です。
“He is excellent.”くらいは言うかもしれませんが、ほとんどのシチュエーションでは”He is great.”で「彼が優秀」なことは十分伝わります。
「でも、ただ’great(=素晴らしい)’ではなく、’能力が優れている’と伝えたいのに、’great’だけでいいの?」
と、疑問に思う方もいるかもしれません。
しかし、考えてみてください。
「彼は優秀だ」と言う一文は、この文章だけで成り立っているわけではありません。
同僚と仕事の話をしているときかもしれないですし、子供の成績の話をしているときかもしれません。
仕事の話をしているときに”He is great.”といえば、
「’great’=仕事ができる」
と言うように解釈されるし、子供の成績の話をしていれば
「’great’=勉強ができる」
と言うように解釈されるのです。
何故でしょうか?
それは、会話をする上で、あなたが伝えたいことの3~4割は、「文脈・状況」「表情」「声のトーン」が伝えてくれるからです。
「文章そのもの」は、残りの6~7割を埋めるだけでいいのです。
例えば、
”I didn’t like it.”
「それが好きじゃなかった」
という一文は、これだけでは何の深みもない英文ですが、あなたの友達が「友人Aが別の友人Bの悪口を言っているのを見聞きしてしまった」後に、
”I didn’t like it.”
といったとすると、それは単純に「それが好きじゃなかった」と言っているのではなく、「友人Aの行動が道徳的に受け入れられなかった」という意味だとまで解釈が広がります。
自然な日本語に訳すと、「それが好きじゃなかった」ではなく、「あれはどうかと思ったね」みたいな感じでしょうか。
しかし、”I didn’t like it” の文字だけではそこまでは伝わりません。
「文脈・状況」「表情」「声のトーン」が、文章だけでは伝わらない残りの3~4割を埋めているのです。
人間の会話というのは、そういうものです。
逆に言えば、”I didn’t like it” と言うだけで、状況や表情によっては「友人Aの行動が道徳的に受け入れられなかった」を相手に伝えることができるのです。
「行動」「道徳的に」「受け入れる」なんて難しそうな英単語を知らなくても、です。
では、もう少し具体的に考えてみましょう。
言いたいことはリフレーズ(言い換え)する癖をつける
時間がないけど、英語を「話せる」ようになりたいのであれば、「リフレーズ(言い換え)」のスキルをつけることはmustです。
中学英語だけで話せるようになる「リフレーズ(言い換え)」の技術にも詳しく書いてありますが、リフレーズとは、ある言いたいことが英語で出て来ないときに、自分の知っている表現だけでリフレーズ(言い換え)する技術のことです。
例えば、
「通行人の邪魔になっているよ」
と言いたいとき、「通行人」「邪魔」という英単語を知らなくても、
”You are blocking people.(あなたは人をブロックしている)”
といえば、リフレーズできてしまうのです。
このスキルを身につけてしまえば、そもそも英単語帳にズラーっと載っている単語を片っ端から覚える必要なんてないのです。
ネイティブの会話も、意外にもこのようなシンプルな単語を使ってやり取りされることが圧倒的に多いんですよ。
では、この大変便利なリフレーズに大活躍する、代表的な英単語 make, give, work, do, great の使い方を解説していきます。
makeを使った英文の例
では、まずmakeを使った英文の例から見ていきましょう。
「~を作る」と言う意味で知られていますが、「AをBにする」と言う応用の使い方もあるのです。
これを使って様々な表現ができます。
【基本】AをBにする
「君を幸せにしたい」
→ “I want to make you happy.”
「この会社を成長させたい」
→ “I want to make this company bigger.”
「もっとみんなの負担を軽くしよう」
→ “Let’s make everyone’s work easier.”
「もっと分かりやすくしよう」
→ “Let’s make it clearer to understand.”
如何でしょうか?
「会社を成長させる」「負担を軽くする」などを、単語帳の後ろの方に乗っていそうな英単語を使わずに、makeとシンプルな英単語を組み合わせることで簡単に表現することができました。
「’会社の成長’に’grow’を使ってもいいのかな?」
「’軽くする’って、’lighten’を使うのかな?」
などと考えるのではなく、もっと簡単に’make’でリフレーズできないか、と考える癖をつけましょう。
これらの文章の名詞や形容詞を変えていくだけで、makeを使った文章は無限にできます。
私が「初心者向け」にこの投稿を書いているから、これらのシンプルな例文をあげているのではありません。
こういった文章は、ネイティブも本当によく使う表現なのです。
また、例えば’make’を使ってビジネスの内容に言及することもあります。
「この商品でより大きな売り上げを作りたい」
→ “I want to make more sales with this product.”
「あのプロジェクト、少しは前進した?」
→ “Did you make any progress with that project?”
このように、ビジネス英語にも大活躍します。
giveを使った英文の例
続いては、’give’を使った英文の例です。
もともと「何かを与える」と言う意味を持つ単語ですが、「~を行う」「~AにBする」と言いたい時も使うことができます。
【基本】「AにBする(AにBを与える)」
「スピーチを行った」
→ “I gave them a speech.”
「彼らに説明した」
→ “I gave them an explanation.”
「後でメッセージするよ」
→ “I will give you a message later.”
「彼女をそっとしておいてあげて」
→ “Give her some space.”
「スピーチを行う」「メッセージする」などを’give’を使って表現することができましたね。
特に「スピーチを行う」などは、「’行う’って、英語でなんだろう?」と頭を抱えてしまう人もいますが(かつての私mioもです…)、「人々にスピーチを’与える’」と考えれば、比較的簡単に英語が組み立てられます。
workを使った英文の例
続いては、workを使った例文です。
このworkは、英会話でかなり使えます。
「働く」だけじゃないworkの3つの使い方のブログも合わせて読んで頂ければ、workをより良く理解できると思います。
簡単に説明すると、workには「働く」以外に「正常に機能する」という基本の意味があり、これを応用させて様々な英文を作ることができるのです。
【基本】Aが正常に機能する
「成功させたい」
→ “I want to make it work.”
「頑張っているけど、うまくいかないんだ」
→ “I am trying but it’s not working.”
「どうすればうまく行くのかわからない」
→ “I don’t know how to make it work.”
「私たちの結婚は崩壊している」
→ “Our marriage isn’t working.”
如何でしょうか?
‘work’を使うと、本当に様々な表現がシンプルに話せるようになります。
もっと詳しく’work’の用法を知りたい方は、是非「働く」だけじゃないworkの3つの使い方も読んでみてください。
doを使った英文の例
doも、かなり使える英単語の一つです。
教科書では、「do動詞の原形」「~する」くらいしか教わらないので、他の動詞の影に隠れてしまいますが、この「~する」を使って様々なシチュエーションを乗り切ることができます。
【基本】「~する」
「できた!」
→ “I did it!”
「スピーチすごくよかったよ!」
→ “You did great on your speech!”
「もうやりたくない」
→ “I don’t want to do this anymore.”
「もう少し早く仕上げられないかな?」
→ “Can you maybe do this a little faster?”
などなど。
doを使った表現も無限です。
私がよく使うテクは、言いたい動詞が頭に浮かばなかった時に’do’で代用するというものです。
‘do’には「する」という意味があるので、’this’や’it’と組み合わせることで、ほどんどの動詞を代用できるのです。
例えば上の例文の、
「もうやりたくない」
ですが、「何を」もうやりたくないのかが、「お客さんのクレーム対応」だったとしても、「書類を一枚ずつファイルに収めて行く作業」だったとしても、”I don’t want to do this anymore.” でいいのです。
「何が」嫌なのかは、その場の状況や文脈から明確だからです。
「クレーム対応」や「書類をファイルに収める」を表す英文がわからなくても、’do’ を使うことで、会話している相手に言いたいことが伝わるでしょう。
greatを使った英文の例
冒頭の”He is great”(彼は優秀だ)の例でも話している通り、‘great’は、皆さんが思っているよりも万能です。
多くのネイティブは「ざっくりポジティブ」なことは全部 ’great’ で表現しているといっても過言ではありません。
そのくらいネイティブは ’great’ 一つでいろんな表現をします。
【基本】「素晴らしい」
「スピーチは大成功だったよ!」
→ “The speech went great!”
「彼女とはすごく合うんだ」
→ “My girlfriend and I are great together.”
「彼はやってくれるよ」
→ “He will do a great job.”
「彼女は頑張っているよ」
→ “She is doing great.”
こんな感じです。
「大成功」「合う」などの英単語を知らなくても、全てを’great’で表現することができました。
そして、このように’great’を駆使した英文は、本当に自然です。
ネイティブの英語により違いのは、単語帳の後ろの方に載っている難しそうな英単語を使った英文ではなく、’great’を正しく使えている文です。
如何でしたでしょうか?
実際のネイティブの会話とは、英単語帳の後ろ方に載っていそうな単語で成り立っているのではなく、今回お話ししたようなシンプルな単語でやり取りされているのです。
「あ~、英語が出てこない・・・」
と、つまづいた時は、
「make, give, work, do, greatを使ってリフレーズする道がないか」
を考える癖をつけておきましょう。
そのスキルさえ持っていれば、英語で言えないことはほとんどなくなります。
しかしこのような基本的な単語の使い方は、残念ながら教科書をいくら勉強しても身につきません。
「実際にネイティブと会話する」ことでしか、このような自然な表現は身につかないのです。
そのためにはネイティブとどんどん会話の機会を作っていくことが大事ですが、
「ネイティブと気軽に話せるような環境にいない…」
と言う人が大半でしょう。
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このブログを書いているmioです!
成人を過ぎてから英語を始めても、「話せるように」なりました。
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