こんにちは!
「話せる英語を身につけるブログ」のmioです。
今日の投稿では、TOEIC800点や900点以上の
「高得点者」
「高レベル保持者」
が、英語を「話せる」ようになるための方法についてお話していきます。
何故こんなテーマにしたのか?
実は、日本ではTOEICの点数が高くても英語を話せない「英会話難民」がたくさんいるのです。
私mioが運営するオンライン英会話のレッスン(→詳しくはこちら)でわかったことは、生徒さんの中にはTOEICが800~900点でもイマイチ流暢さに欠ける、自然な英語で話せないことが悩み、と言う人がたくさんいると言う事です。
そして、TOEIC900点以上ともなると、周りからの
「すごい、じゃあ英語ペラペラなの??」
と言う期待やプレッシャーに対して
「あぁ…本当は話せないのに…」
と言う後ろめたさを感じてしまう人も多いでしょう。
実は、私mioも、TOEIC940点を取った時点ではあまり流暢な英語は話せませんでした。
しかし、今日ご紹介する練習方法を地道に続け、今ではこんな風に話せています↓↓↓
では、何故TOEICが高得点でも話せないという事態が起きてしまうのでしょうか。
そして、高得点者が英語を「話せる」ようになるには、どんな練習・勉強を実施すればいいのでしょうか。
その方法を、リスニング・スピーキングと合わせて6つご紹介します。
「それ、まさに私/僕のこと…泣」
と、共感していただいた方には是非読んでいただきたい記事です。
ここまで読んで、
「私/僕にはまだTOEICで高得点を取れるような文法力がない…」
という方は、まずは基礎文法をおさらいする事をオススメします。
世界的ベストセラーの Grammar in Use は、実践的な文法が学べるので、会話に必要な文法を学びたい人にはぴったりです↓↓↓
もっと基礎から始めたい人はこちらの赤い方がオススメです↓↓↓
それでは、本題に戻り一緒に学んでいきましょう!
何故TOEIC900点でも話せない?
多くの日本人にとって、900点以上のスコア保持者は雲の上のような存在に思えるでしょう。
少なくとも日本では、TOEIC900点のインパクトは凄いものがあります。
当然、周りから「英語、話せるんだね」と言う目で見られることは多いです。
しかし実際は、900点以上でもカタコトの英語しか話せない人は大勢います。
と言うか、そっちのタイプが大半かもしれません。
発音も、あの流れるようなネイティブ英語でない人が実際は大多数でしょう。
つまり、
「テストで高得点を取れること」
と、
「英語が話せること」
とは、天と地ほどの違いがあるのです。
例えるなら、サッカーのルールを熟知している解説者と、実際の試合でプレーしている選手くらいの差があります。
理由は簡単です。
それは、多くの高得点保持者が「読み書き」に注力した勉強をしているからなんです。
思い返してみてください。
900点代保持者のあなたは、英語を聞くときや英語で会話するとき、以下のようになってしまっていませんか?
- 相手の英語を聞くとき、頭の中で英文を思い浮かべて日本語に訳してから理解する
- 話すときは頭で日本語から英訳した文章を読み上げるように英語を話す
つまり、頭の中で英語を「読み書き」してしまっているんです。
関係代名詞などが入ってくる複雑な文章になればなるほど、この傾向は強いでしょう。
これこそ、「読み書き」メインで英語を覚えてきたツケです。
日本の英語教育は、圧倒的に「読み書き」メインです。
そのため、どんなに単語や文法の知識があっても、英語を話す時も聞く時も、「文字」がなければすんなり理解できないようになってしまったのです。
音声だけ聞くと全くついていけないのに、ゆっくり聞き返したりスクリプトを読むと、
「なんだ、こんな簡単な文章だったのか…」
と、拍子抜けすること、ないですか?
かつての私mioもそうでした。
文字なら理解できるけど、文字がなくなった瞬間、迷子になる…。
頭の中が真っ白になってしまうほど、何がなんだかわからなくなります。
これでは、英語でスムーズに「会話」するのは困難です。
では、そんな「読み書きメイン」の英語から、どのようにすれば「話せる」ようになるのでしょうか?
鍵は、「音」です。
「聞く・話すメイン」の練習法へ
「読み書きメイン」の英語になってしまっている人が、この問題から抜け出すには、
「文字の世界から離れる」
が、絶対的に必要になってきます。
そこで、「聞く・話すメイン」の練習法に切り替えるのです。
つまり、相手の英語を聞く際に頭で文字に起こすことなく、自分の返答も文字にしない。
「音」だけで勝負です。
「音」だけで勝負できれば、頭の中で英文を浮かべながら聞いたり話したりする事なく、瞬時に英語を理解したり、口から出すことができます。
そんな事が本当に出来るようになるのでしょうか?
なります。
適切な練習を繰り返し練習する事で、必ず出来る様になります。
では具体的にどんな練習をすればいいのでしょうか?
まずは、「聞く」、つまりリスニングに焦点を当てたトレーニング方法をご紹介します。
【リスニング】
字幕なしで海外ドラマやアニメを観る
このブログでも、「海外ドラマ」を使った英語の練習方法は度々紹介してきました。
こちらのブログも参考に:【英語学習法】海外ドラマを使って単語を覚えるメリットと方法
この方法は、TOEIC高得点者の「英会話難民」の皆さんにこそ、改めてオススメしたい練習法でもあります。
なぜ海外ドラマで学ぶのかと言うと、理由は簡単です。
海外ドラマでは、現実の日常に限りなく近い形で会話が進行するからです。
リスニングテストのような丁寧で堅苦しい表現ではなく、回答の選択肢が与えられることもありません。
ストーリーを理解するには、キャラクターが発する英語についていくしかないのです。
可能であれば、字幕なし設定で視聴しましょう。
こうする事で、まさに
「文字のない英語の世界」
を疑似体験することができます。
やってみると、簡単な英文でも驚くほどついていけません。
だからこそ、「音」だけで英語を理解するための非常に効果的なトレーニングになるのです。
それでは、具体的にどのように練習するのか見ていきましょう。
1, 簡単な海外ドラマを選ぶ
最初は簡単なドラマを選びましょう。
アメリカのコメディドラマ「Friends(フレンズ)」は、比較的易しい英語でストーリーが進むのでオススメです。
また、ドラマと書きましたが、英語が易しい子供向けのディズニーアニメでもいいです。
トイストーリー、アナ雪、なんでもいいので好きな作品をピックアップしてみましょう。
何度も観ることになるので、なるべく見ていて苦にならない、好きな作品を見つけるといいですよ。
2, 字幕なしで少しずつ視聴
続いて、選んだドラマを字幕なし設定で視聴します。
字幕があると、私たちは無意識にそれを読んでしまいます。
「見ていないつもり」
は、あまり当てになりません。
人間、驚くほど無意識に母国語を探して読んています。
リアルな会話には字幕はありませんよね。
なので、現実に一番近い方法で練習するのが大事です。
やってみて、
「全くついていけない…」
と、思っても焦らずに。
最初はみんなそうです。もちろん過去の私mioも。
ですが、本物の会話と違い、たっぷり時間をかけて練習できるのがこの方法のいい所です。
最初から最後まで観るのではなく、まず最初のシーンだけ、慣れてきたらその次のシーンなど、段階的に観ていきましょう。
聞き取れなかったところは、1フレーズごとでいいので何度もリピート再生し、キャラクターが何を言っているのか予想しながら観てみましょう。
ストーリー展開やキャラクターの人間関係なども考慮しながら考えます。
ところで、簡単な作品を選んだのには大きな理由があります。
それは、「知らない単語による邪魔が入らない」からです。
英語を聞いていて、だいたいわかっていたのに、知らない単語が出てきた瞬間にパニックになり、そのあとの英語が頭に入ってこないという経験、ありませんか?
その単語さえなければ、聞き取れていたのに…。
そんな「邪魔」が入ってくると、リスニングのトレーニングに集中できません。
そこで、簡単な作品で練習するのです。
子供向けアニメや簡単なドラマであれば、知らない単語が出てくる可能性はかなり低いでしょう。
900点以上の高得点者なら、尚更ほとんどの単語を知っているはずです。
つまり、基本的にこの方法で聞き取れない原因は、「単語を知らないから」ではありません。
ほとんどの場合、「スピードについていけていない」だけなのです。
なので、わからない箇所があっても、
「知らない単語はないはずだ」
「では、なんと言っているのか?」
と言う大前提の上で意味を予想するのが大事です。
よく知っている単語でも、早口だったり、リンキングという現象のために全く別の単語に聞こえている可能性があります。
リンキングについてはこちら:【音声付き】なめらかな発音を身につけるコツ【リンキング】
どれだけ時間がかかってもいいので、じっくり英文を聞き、意味を予想してみましょう。
3, 最後は英語字幕ありで答え合わせ
この工程を一話分終えたら、最後に英語字幕ありで答え合わせです。
何度リピート再生しても、どうしてもわからなかったところの答え合わせをしましょう。
人間は、忘れっぽい生き物です。
しかし、考え抜いて考え抜いてやっと答えにたどり着いた経験というのは、強烈に頭に残ります。
繰り返し聞き、意味を予想し、最後にやっと答えがわかったそのフレーズは、きっとリアルな会話で同じスピードで聞いた時も聞き取れるでしょう。
そういうフレーズをたくさん集めることが大事です。
私はお気に入りのDVDを(the O.C.というドラマが大好きでした)を擦り切れるほどリピート再生して観ていました。
発音もすごく影響を受けましたし、今でもこの方法で学んだフレーズを使うことが多々あります。
今では動画配信サービスで同じ練習ができますね。
その際、英語字幕設定ができるものを選ぶと良いですよ。
では続いて、スピーキングの練習方法です。
【スピーキング】
1, 単語やフレーズは、声に出して覚える
日本人の英語学習者にありがちな勉強法は、圧倒的に「書いて覚える」です。
覚えたい単語やフレーズを、ひたすらノートに書いて覚える、という人が大半ではないでしょうか。
「読み書き」メインの学習法をなんの疑いもなく続けてしまったが故に、自然と「書いて覚える」が体に染み付いてしまったのです。
私も長いことこの勉強法を続けて、時間を浪費してしまったと感じています。
「読み書きの能力」ではなく、「話せる英語力」を求めているのなら、この習慣に頼りすぎない方がいいでしょう。
覚えたい単語やフレーズは、「声に出して」覚えるべきです。
ここでも、文字ではなく「音」を意識したトレーニングが大事になってきます。
なぜなら、実際に英語を話す際、「声に出し慣れていない単語」は、うまく口から出てこないからです。
発音やアクセントもわからないし、2語以上の熟語やフレーズであれば、声に出し慣れていなければ噛んでしまいます。
何も考えなくても口からスラスラ単語やフレーズが出てくるよう、声に出して練習しましょう。
また、こうする事で、リスニングで該当単語が出てきた時も、音と記憶した意味が断然一致しやすいです。
2, 英語で独り言
続いては、このブログでも度々紹介している、「英語で独り言」です。
私mioも含め、日本育ちで英語を話せるようになった人の多くが独り言を実践しています。
多くのTOEIC高得点者は、圧倒的に「アウトプット」が足りていません。
アウトプットとは、自分の言葉で英語を話す(&書く)ことです。
逆に言えば、文法力も語彙力も平均以上のTOEIC高得点者に足りないのは、アウトプットくらいです。
TOEICが800点前後かそれ以上あるなら、正直もう会話に必要な文法力や語彙力は十分備わっています。
これ以上、読み書きでそこを強化する必要はありません。
材料は揃ったので、それらを駆使し自分の英語を組み立てる訓練が必要なのです。
「英語で独り言」は、その訓練に最適です。
やり方は簡単で、トピックを決めて一人で英語を話すだけです。
この時、まるで誰かに話しかけているかのような形式で話すのがいいでしょう。
トピックは、以下のようなものを検討してみて下さい。
- 今日の予定について(今日は何をするか、何故そうするのか)
- 今日会う人について(いつ出会ったか、どんな人か)
- 自分の趣味について(どんな事をして自由時間を過ごすか)
- 自分の過去のキャリアについて(どんな事をしてきて、どう成長したか)
- 自分の願望について(どんな人間になりたい?何が欲しい?)
- 今日あった事について(どこで、誰に会い、何を感じた?)
この通り、基本的にトピックはなんでもOKです。
朝の支度中、移動中、シャワー中、夜寝る前など、場所もお金も気にせずできる素晴らしい練習法ですので、是非試してみて下さい。
私も、今でも英語で独り言を実践しています。
3, ドラマのセリフを真似る
リスニングの所で紹介した海外ドラマやアニメを使った勉強法ですが、これはスピーキングの練習にも大変役立ちます。
「自分の言葉で英文を組み立てる事」が、まだスムーズにできないうちは、セリフを真似ることで口と舌のトレーニングをしましょう。
リスニングのトレーニングで使ったドラマやアニメのセリフを、同じように言えるよう真似して発声してみます。
この時、発音を真似るのはもちろん、キャラクターの気持ちになりきって抑揚まで真似ることが大事です。
日本語は結構平坦な音でできているので、英語を話す時に抑揚をつけることが出来ていない日本人は多いです。
しかし、英語では抑揚がないと、平坦でロボットのような話し方になってしまいます。
キャラクターの感情に沿って、めいっぱい抑揚をつけた英語を意識しましょう。
こちらの記事も参考に:【音声で解説】英語に抑揚をつけるだけでネイティブっぽくスピーキング
やってみると、全然舌がついていかなかったり、思わぬところにアクセントがついていて驚くこともあるでしょう。
加えて、何度も練習するフレーズは音で覚えていきますので、実際に英語を話す時に考えなくてもパッと口から出てくるフレーズが増えます。
これを繰り返すことで、いちいち頭の中で文字を浮かべなくても、音の記憶だけで英語を話すことができるのです。
毎日か、少なくとも週に3~4回はこの練習ができるよう、練習計画を立てるといいでしょう。
ここまでが文字から離れ、英語を話せるようになるまでのトレーニング方法です。
やってみると、ドラマ一本見るだけでも相当な時間と集中力を要することがわかります。
そして、これまでのTOEIC対策の勉強法とは全く異なりますよね。
今までの勉強法を一旦全て忘れ、今日ご紹介したような、「音」を中心とした勉強法に切り替えましょう。
慣れたやり方を変えるのは勇気がいりますが、「話せる英語力」を手に入れるためには必要です。
自分の英語力に堂々と自信を持てるよう、日々の練習が大事ですよ!
如何でしたでしょうか?
TOEIC高得点から、あともう一歩ステップアップしたいと思いますよね。
今日紹介した方法を、まだ試していなければ是非毎日の学習に取り入れてみてください。
また、自分の英語力を試すには、英会話カフェLanCulのようなサービスを活用し、自己評価する事を忘れずに。
「話せる英語力」の評価は、人と話す事でしかつけられませんからね。
オンラインでいつでもどこからでも気軽にアウトプットの練習をしたい方は、ネイティブキャンプがオススメです。
ネイティブキャンプは私mioも使っていますよ。コスパ最強で愛用してます。
このブログを書いているmioです!
成人を過ぎてから英語を始めても、「話せるように」なりました。
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