こんにちは!
「話せる英語を身につけるブログ」のmioです。
今日の投稿では、海外ドラマなどを見ていると、よく耳にする ’like’ について解説します。
みなさんも、’like’と言う単語は目にしたこと、耳にしたことくらいはあると思います。
主な意味は、「~が好き」ですよね。
しかしこの「~が好き」は、動詞の場合の ’like’ の意味で、’like’ には他にも意味が存在します。
実はネイティブはこの動詞ではない方の ’like’ を本当によく使います。
今日はそんな動詞以外の ’like’ の使い方、そして実際に ’like’ は使った方がいいのか、実は使わない方がいいのか・・・?
そんな話をしていきます!
「〜が好き」よりも多用される前置詞の’like’
そもそも動詞以外の’like’の用法を知らない方のために、少し文法のおさらいです。
もう既に知っている!と言う方は飛ばして読んでくださいね!
「~が好き」の’like’は、「好き」と言う「動作」を表しているため「動詞のlike」です。
しかし‘like’には、動詞以外にも「前置詞のlike」の用法があります。
前置詞とは、’on’ ‘for’ ‘in’ などに代表される品詞ですね。
‘like’は、この’on’ ‘for’ ‘in’ などと同じような役割で使われることがあるのです。
いくつかの英単語は、このように品詞によって意味が変わることがあり、その中でも’like’は使用頻度が高いため、しっかりと覚えておく必要があります。
ところで、ここまで文法の解説は大丈夫ですか?
「文法についてわかってないかも…」
と言う方は、まずは Grammar in Use の基礎編でおさらいしましょう↓↓↓
Gramma in Use は世界的ベストセラーの文法書で、これを一通りやれば文法の基礎は問題ありません。
「~みたいな」「~とか」の’like’
‘like’が前置詞で使われる場合、「~みたいな」と言う意味になります。
「~みたいな」と言うことは、何か似た物、類似するものなどを指しているということですね。
早速どのように使われるのか、例文を見て見ましょう。
A: What do you usually do on weekends?
B: I like outdoor activities like hiking.A: 週末はいつも何してるの?
B: アウトドアが好きだな。ハイキングとか。
はい、こんな感じですよね。
前置詞なので、後ろに ’hiking’ と言う名詞が来て「~とか」「~みたいな」の意味合いで使われています。
と、ここまでの「〜みたいな」の ’like’の使用方法は受験英語にもよく出て来ますし、よく知っている人もいるのではないでしょうか。
今日は、もっともっと奥深い’like’について解説します。
こちらもオススメ:初心者必見!ネイティブが本当に使う英語の日常会話に便利な表現5選
意味を持たない’like’?
前置詞の ‘like’ の他にも、「意味を持たない ‘like’」があります。
言葉というのはたくさん使われると、長い年月をかけて意味が変わって来たり、時には意味がなくなったりもするんですね。
どういうことなのか、ピンとこない人もいるかもしれませんが、日本語でも同じような言葉があります。
みなさんお友達と下記のような会話を交わしたりしませんか?
<会話1>
あなた:浮かない顔してどうしたの?
友人:なんかさぁ~親と喧嘩して。<会話2>
あなた:なんか雨降ってるよ。
友人:えっ傘持って来てない!
はい、このような会話で使用される「なんか」がどういう意味なのか、外国人に説明して、といわれたら、あなたは意味を説明できますか?
なかなか説明するのは難しいと思います。
何故なら、ここで使われた「なんか」には、ほとんど意味がないからです。
上記の会話はどちらも、「なんか」がなくても意味は全く同じですね。
意味を持たないため、なくてもあってもいいのですが、口語体ではこの「なんか」はよく登場する気がしませんか?
私たちは自然にこのような言葉を使っています。
ここで’like’の話に戻るのですが、’like’も「なんか」と同じように、時に意味がない用法でネイティブの会話の中で乱用されます。
人によっては、一文の中に何回’like’を入れるんだ??というくらい使用します。
これらの、「大きな意味は持たないが、次の文までの間をつなぐ役割をする言葉」のことを、このブログでは「つなぎ言葉」と呼びます。
「Filler Phrase/Words=つなぎ言葉」としての’like’
ネイティブがどのように’like’を多用するのか、興味深い動画がTEDx TalksのYoutubeにアップされていたので、下記に載せておきます。
冒頭の~00:22くらいまでの間に、「つなぎ言葉」’like’を多用した英語を話しています。
(観なくてもこの先の内容はわかりますので、飛ばしてもOKです。)
この動画では、
「’like’はあまりに多用すると人をイライラさせる、しかし使用するのをやめられない」
と説明されています。
このスピーカーの方が言うには、ある時自分が何回 ’like’ を言うか数えてみたら、なんと1時間に45回も使っていたことがあるそうです。
動画の中では、この’like’のような言葉を、「話す内容を考えている間のつなぎとして使用する言葉」と定義して、’filler phrase’(=つなぎ言葉)として紹介しています。
(このTEDx Talksでは、「人は何故’like’と言ってしまうのか?」をテーマに5分程度話しています。ここで言う「人」とは、つまりネイティブを含めた英語を日常的に話す人たちのことですね。動画は全編英語ですが、’like’を含む「つなぎ言葉」について興味深い内容をスピーチしているので、興味のある人は是非最後まで見てみてください!)
他にも、’Um’ ’Basically’ などがそれに当たるとしていますね。
もちろん、日本語にも、「なんか」や「えっと・・・」などの「つなぎ言葉」があります。
このように、’like’はネイティブの会話には切っても切り離せない「つなぎ言葉」として、大活躍しているのです。
‘like’を多用するのは知性がない人?
ネイティブにとってつなぎ言葉としての’like’はとても便利で、少し話す内容を考えて言葉が止まる瞬間などに入れると、沈黙にならずに言葉を繋げられるので、つい多用してしまうようです。
しかしこの’like’、使い方によってはあまり人にいい印象を与えません。
私mioは英語ネイティブではありませんが、長い間英語に触れて来たので、ネイティブが乱用するこの’like’を知らない間にコピーしてしまっています。
mioの国際英語についてはこちら:国際英語のススメ
私が英語を話しているところは以下より見られます↓↓↓
この動画でも多用していますが、次の言葉が浮かばない時などに、つい言ってしまっています。
しかしこの’like’、あまりに多用すると、多くのネイティブには「少々知性に欠ける話し方」に聞こえるようです。(上のTedtalkの動画の中でもそう言っていますね。)
あまりに乱用するとそのうち癖になってしまうので、程よく使用する、くらいに意識的に留めておくことをお勧めします。
とは言え、だからと言って「知性のあるネイティブは絶対に’like’を使わない」なんてことはありません。
上のTedtalk動画の冒頭のような、数秒で何回も使ってしまうような使い方は避ける方がいいですが、
どんな人でも、つい’like’は使ってしまいます。
また、多少’like’を使ったところで「あ!この人は頭が悪い!」なんて考える人はいません。
そして実は、程よく’like’を使うことは、むしろぎこちない英語をとてもスムーズで自然にしてくれます。
自然な英語のためには、「つなぎ言葉」は便利な助っ人になるのです。
そしてこのような「自然な英語」は、やはりネイティブと話すことで盗むのが一番です。
私も、ネイティブとたくさん話すことによって自然な話し方を学び、「つなぎ言葉」もコピーするようになりました。
「ネイティブの友達がいない…」
と言う方でも、今の時代は便利なサービスがたくさんあるのでバンバン利用しましょう。
英会話カフェLanCulは、ネイティブと気軽にコーヒーを飲みながら会話ができるサービスです。
レッスンを受けるよりも自然な英語が学べるので、めちゃめちゃオススメです。
LanCulは都内にしかないですが、無料お試しもあるようなので、気になる方は是非活用してみましょう。
如何でしたでしょうか?
教科書で習う用法よりも、奥深い使用方法が’like’にあることがわかったと思います。
程よく使用することで、自然にネイティブのような話し方を真似できるよう、練習してみましょう。
「程よく使うって、どのくらい??」
「間違えた使い方で、知性がないと思われたくない!」
と、思った方は、音声と動画付きで「つなぎ言葉」の自然な使い方をmioと一緒に学びましょう。
例文を使った、「程よい」使い方のコツや、‘like’以外のつなぎ言葉もご紹介しています。
以下の動画コースからどうぞ↓↓↓
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