if節はいらない?こんなに簡単な仮定法

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こんにちは!

「話せる英語を身につけるブログ」のmioです。

今日の投稿では、多くの方が苦手意識を持っている 「仮定法」についてお話していきます。

仮定法、難しいですよね。

私もかつては英語が話せませんでしたので、みなさんと同じように仮定法はとても苦手でしたし、目を背けたくなるほど嫌でした。

そもそもの理屈を理解すること自体が難しいですが、文法の理屈を理解したところでスピーキングでスムーズに使えるところまでは行かず、3~4年前くらいまではスピーキングでも使いこなせていませんでした。

しかしある時、バリバリ仮定法を使えている自分に気づいたのです。

それは、学校では教えられないネイティブの使い方を認識するようになってからです。

ネイティブが使う仮定法は、学校で教えられるほど複雑なものではありませんでした。

この使い方をマスターすれば、みなさんも多くの場面で簡単に「仮定法」を使いこなすことができます。

仮定法は、あなたが思っているよりもハードルが高くありません。

なので、怖がらずにもっともっと使うべきです。

その方法を一緒に学んでいきましょう!

「仮定法 = if + would」を忘れよう

多くの読者さんは、学校で仮定法を習った時にこんな覚え方をしているでしょう。

仮定法 = if S V ~ , S would V ー.

つまり、if と would セットで仮定法なんだと。

だからこそ、スピーキングで仮定法を使って話す練習をしても、if節と主文の時制がめちゃくちゃになり、うまく話せない。。

私もこんな失敗ばかりでした。

しかし、ネイティブの英語を注意深く聞いていると、あることに気づきます。

 

「仮定法が使われる時、必ずしも if と would はセットではない

 

実はそうなんです。

多くの人が意外に思うでしょう。

高校英語・受験英語では、仮定法といえば「If + would」です。

その形で完璧にインプットされている人も多いはずです。

かつての私mioもそうでした。

しかし、実際のネイティブの英語の中では、

「if節」は省略されることが実に多いのです。

つまり、’would’ しか使わない仮定法が成り立つのです。

では、どのような文章でその現象が起きるのでしょうか?

会話形式の例文を見てみましょう。

A: I gave the client the wrong pricing sheet… I don’t know what to do.
B: I would talk to the manager first.

A: クライアントに間違った価格表を渡しちゃった…。どうしよう。
B: 私なら、まずはマネージャーに話す。

いかがでしょうか。

ここで、Bのセリフに ‘would’ が使われていますね。

文脈的にも、日本語訳を見ても、

「もし私があなたなら~する」

という仮定法であるため、 ‘would’ が使われています。

しかし、よく見ても「if節」は使われていません。

日本の教科書なら、「もし私があなたなら~だ」という文章では、必ず

“If I were you”

という「if節」がセットになっています。

現在のことであっても、「if節」の時制を過去にすることで仮定法過去は成り立つと教わりますよね。

しかし例文では、「if節」はどこにもありません。

そう、省略されているのです。

 

省略しても全然いいんです。

 

何故なら、文脈から「私があなただったら」という前提条件の上で会話が成り立っていることが明らかだからです。

明らかなことを、わざわざ言及する必要はありません。

というわけで、「if節」がなくても、仮定法は成立します。

私の体感では、ネイティブとの会話でif節がある場合とない場合は半々くらいか、if節がない方が若干多いのでは?と感じます。

もちろん、省略しても意味が伝わる場合に限ります。

如何でしょうか?

 

「if節」を使わなくてもいい!

 

と考えただけでも、だいぶ仮定法のハードルが下がるような気がしませんか?

もっと簡単に仮定法が使えるような気がしてきますね。

では、もっと「if節」を使わない例文を見てみましょう。

ifを使わない仮定法の会話

if節を使わない仮定法、もっと見てきましょう。

会話になると、よりif節は省略される傾向にあります。

どのような文脈で、どのように省略されるのか詳しく見ていきましょう。

A: I really want to study abroad.
B: That’s cool. What did your parents say about it?
A: I haven’t told them yet. They wouldn’t approve.

A: 本当に留学行きたい。
B: いいね。親御さんはなんて?
A: 両親にはまだ話してないんだ。認めてくれないよ。

まず、こちらの例文です。

この例文でも、Aが ’would’ の仮定法を使っていますが、if節はどこにもありませんね。

「親は認めてくれない」

と言っていますが、「もし話したとしても」というif節が省略されているのです。

なぜこの部分を省略しても問題ないのでしょうか?

会話は、「親に留学のことを話していない」という話題です。

ここで「まだ話していない」→「認めてくれない」とAが言ったら、それは「もし話したとしても」という前提条件の上での発言だということが明確だからです。

誰が聞いても明確なことは、省略してもいいのです。

日本語で考えてみても、「もし話したとしても」という一文はあえて言及しないケースが多いのではないでしょうか。

学校や教科書で習う仮定法にはif節が不可欠でしたが、会話をする上で絶対に必要ではないということがわかって来ましたね。

では次の会話はどうでしょうか。

A: Do you think time machines really exist?
B: I want to believe so. It would change the world completely.

A: タイムマシーンって存在すると思う?
B: そう信じたいなぁ。世界を完全に変えるだろうね。

こちらの会話でも、’would’ の仮定法が出てきました。

「それは世界を完全に変える」と言っていますが、「もしタイムマシーンが存在するなら」というif節が省略されています。

「そう信じたい」と言った時点で、「もし存在するなら」という前提条件がつくことは想像できますね。

このため、if節がなくても仮定法として成り立つのです。

with/without でif節の代用

if節を使わずに、with や without で代用するという仮定法もあります。

どういうことでしょうか?

仮定法の時制も少しレベルアップさせた例文と一緒に見ていきましょう。

A: This is such a beautiful beach! Too bad Emma couldn’t make it.
B: Yeah it would have been much more fun with her.

A: すごく綺麗なビーチ!Emmaが来れなくて残念だね。
B: 本当、彼女がいたらもっと楽しかったのに。

まずは仮定法の時制を詳しく見ていきましょう。

これまで「現在の仮定」を表す

「仮定法過去」(if + 過去形, would + 原型)

だったのに対して、今度は「過去の仮定」を表す

「仮定法過去完了」(if + had + 過去分詞, would + have + 過去分詞)

の登場です。

文法用語が並び始めてアレルギー反応が出てきた人もいると思いますが、大丈夫です。

簡単ですから。

こちらの会話では、

「Emmaが来ていたらもっと楽しかった」

という「過去の仮定」を表しているので、使う文法は「仮定法過去完了」になるのですが、この説明では難しいので、以下のように覚えましょう。

ポイント

「~だったら(今頃)ーなのに」

“would + have + 過去分詞”

「仮定法過去完了」という難しい文法用語を使っていますが、実態はこれだけです。

「~だったらーなのに」というシチュエーションが来たら、 “would + have + 過去分詞” を使えばいいのです。

“would + have” の部分は何度も口に出して丸覚えしましょう。

「~だったらーできたのに/可能性があった」なら would を could に変えるだけです。

 

「それで、if節は?」

 

省略です。

改めて、上の会話の例を見てみましょう。

「Emmaが来ていたら」という部分で、教科書なら

”If Emma had been here”

と書かれることが多いでしょうが、そのif節はどこにもありません。

省略されているんですね。

Emmaが来れなかった事実は会話の流れからも明確なので、「もし来れたら」のif節は言う必要がありません。

代わりに、”with her” が追加され、省略されたif節を補っています。

このように、if節を省略し、代わりにwith/withoutで意味を補うケースがあります。

if節の時制をあれこれ考えるより、簡単に仮定法の文章が作れそうですね。

いかがでしょうか?

if節を使わなくていいと考えると、「仮定法」の、あのいや~な感じが、半減されませんか?

最後にもう一つwith/withoutを使った仮定法過去の例文見てみましょう。

A: Thank you for your support on the project. I couldn’t have done it without you.
B: No problem. I’m glad it went well.

A: プロジェクトでサポートありがとう。あなたがいなかったら出来なかったよ。
B: 全然いいよ。うまく行ってよかった!

最後の例文も、仮定法過去完了です。

こちらでも、「あなたがいなかったら」のif節の代わりに、”without you” だけが使われています。

これまで同様、if節は省略されていますね。

また、この文章は

「~だったらーできなかった」

と言っているので、 couldを否定系にして、

“couldn’t + have + 過去分詞”

の形になっているのですね。

なぜ仮定法のif節省略に気づきにくいのか

多くの人が苦手意識を持つ「仮定法」ですが、if節を省略することで、一気に簡単に、ハードルが下がった感じがしましたね。

初心者~中級者でも、スピーキングで使えそうな例文もありました。

しかし、なぜ日本人の英語学習者は、「仮定法といえばif節」と、セットで覚えてしまうのでしょうか。

私の持論ですが、日本人は英語での「会話」や「ネイティブと話す練習」が圧倒的に足りていないからなのではと考えています。

英語での会話をもっとしていれば、if節の省略には割とすぐに気づくはずです。

何故なら、会話ではif節に当たる前提条件の部分を、相手が話していたり、話題の流れ的に明らかな場合が多いからです。

一方、日本人が得意とする「読む」「書く」勉強法だと、書き手の発言しか情報がないため、if節までしっかり記載されていることが多いように感じます。

つまり、日本人がよくする読み書きのみの学習法ばかりだと、このif節省略に気づかず、永遠に仮定法に悩んでしまう、という負のループに陥ってしまうのです。

普段から会話やスピーキングの練習を取り入れた学習を心がけたいですね。

 

 

如何でしたでしょうか?

難易度の高いと思っていた仮定法も、ネイティブの使い方を知り、少し工夫するとグッと使いやすくなりますね。

普段ネイティブと話す機会のない人でも、海外ドラマなどでネイティブ同士の会話を注意深く聞くことで同じような効果も得られます。

会話中心の学習法を取り入れられるよう、意識しましょう。

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それでは、お疲れ様でした!

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