こんにちは!
「話せる英語を身につけるブログ」のmioです。
突然ですがみなさん、’good’と’nice’の違いについて考えたことはありますか?
「え、どちらも 『良い』 じゃないの?」
いえいえ。
実は、ネイティブからすると’good’と’nice’には決定的な違いがあるのです。
ネイティブの生の英語を本気で学び始めると、私たち日本人にとっては目から鱗の体験がたくさんあります。
私mioは21歳でイギリスに留学した時、それまで知っていた「日本で学んだ英語」と「本当の英語」は全然違うのだと実感しました。
(TOEIC400点代から940点を取り、外資系でバリバリ働けるようになったmioのプロフィールはこちら)
それを悟ったのは、ネイティブの友人とこんな会話をしていた時のことです。
mio: Have you seen the movie called “Dancer in the dark”?
Friend: Yes I have. I cried so much when I saw it.
mio: Me too. It’s a nice movie.
※ “Dancer in the dark”とは、2000年にデンマークで公開された映画です。ネタバレはできませんが、とても悲しいストーリーの映画です。
ここまで言ったところで、友人は「え?」と言う顔をしました。
私が不思議に思っていると、その友人はこんな風に言ってきたのです。
”It’s a good movie but it’s never nice.”
「あれはgoodな映画だけどniceでは決してないよ。」と言う意味ですよね。その時私は、訳がわかりませんでした。
‘good’も’nice’も、「良い」と言う意味で同じだと思っていたのに、何故’good’は合っていて、’nice’は間違っているのでしょうか?
「話せる」英語習得のため、この基本の英単語の違いは理解しておくと、ネイティブとの会話に誤解が生まれずに済みそうです。
今日の投稿では、日本人のほとんどがその違いを知らない、’good’と’nice’についてお話ししていきたいと思います。
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では、本題に戻って good と nice の違いを学んでいきましょう。
Goodは「客観的に見て評価が高い」
当時の私mioを含め、多くの日本人はどちらも「良い」と言う意味で訳してしまいますが、’good’には、
「客観的に見て評価が高い」と言うニュアンスが含まれます。
つまり、映画であれば、誰もがある程度評価するような良い映画であると言うことです。
“Dancer in the dark”は、同年のカンヌ国際映画祭でも最高賞を受賞した作品であるため、「客観的に見て評価が高い」と言う意味の’good’は適している単語と言えますね。
では、これに対し’nice’はどうでしょうか?
Niceは「主観的に見て心地良い、感じが良い」
‘good’が「客観的に評価が高い」に対して、’nice’は、
「主観的に心地良い、感じが良い」です。
特に注目すべきは、’nice’が持つ「心地が良い」「感じが良い」イメージです。
“Dancer in the dark”はとても重く悲しいストーリーで、観終わった後は悲しい涙を流す人も多いようです。
こういった作品を「心地が良い」「感じが良い」とは言えませんね。
つまり、「niceな映画」とは、観ていて幸せになるような、心が温まるような映画に対して使われるのが正しく、悲しかったり、暗く重いストーリーには使われないと言うことです。
このため、mioの友人は「”Dancer in the dark”はgood(評価が高く良い映画)だけど、nice(心地が良くなるような映画)ではないよ」と言ったのです。
‘good’と’nice’の違いがわかると、友人のこのコメントは的を得ていることがわかりますよね。
対象がヒトになると?
映画の’good’と’nice’の違いはわかりましたが、対象をヒトに変えるとどうでしょうか?
A good guy
“He is a good guy.”
「彼は良い人だ。」とシンプルな文章ですが、この“He is a good guy.”には、
「彼は(客観的に見てスキルが高い、有能だと言うニュアンスを含んで)良い人だ。」
と言う意味が隠されています。
例えば仕事などで誰かを評価する際にも、’nice’ではなく’good’と言う表現が多く使われます。
これは、仕事上の評価は客観的に見て有能かどうかで判断する必要があるからです。
“She is very good at expressing herself.”
「彼女は自分を表現することに長けている」
“She is good.”
「彼女は良くやるよ」
こんな感じです。
A nice guy
では、「客観的に見て評価が高い人」の’good’と、’nice’にはどのような違いがあるのでしょうか?
“He is a nice guy.”
この文章は「彼は感じが良い」や「彼は優しい」などと解釈されます。
“He is a good guy”との違いは、「主観的」な感想である点です。
「感じが良い」「優しい」はどちらかというと性格を表しており、どう取るかはその人の「主観的な感じ方」によりますよね。
「誰もが有能だと評価する」ニュアンスが含まれる”He is a good guy”とは、明らかに異なります。
“It’s so nice of you to make me coffee.”
「コーヒーを作ってくれるなんて、優しいのね。」
※It’s 形容詞 of you:あなたは~ですね。
“She was always so nice to me.”
「彼女はいつも私に優しかった。」
このような感じで、人の性格や感じを表す際は’good’よりも’nice’を使う方が多いのです。
‘good’と’nice’色々
‘good’と’nice’のニュアンスの違いを、いくつかの例文から見てみましょう。
A: How is the new apartment?
B: It’s such a nice place. I get natural light from the big window and also get a nice view of greenery. I love it.A:新しいアパートどう?
B:ほんと良い所なんだよ。大きな窓から自然光が入ってきて、そこから良い緑の景色も見れるんだ。めっちゃ気に入ってる。※a nice view of greenery:良い緑の景色
A: How was the date with the guy you met at the party?
B: It was ok. He is really nice…but he is really just nice.A:パーティーで会った人とのデートどうだった?
B:まぁ普通かな。良い人だけど・・・ただの良い人って感じ。
A: How was my presentation?
B: You did really good! I’m sure everyone was impressed.A:私のプレゼンどうだった?
B:すっごく良かったよ!みんな関心したはずだよ。
A: Did you hear anything about your promotion for next year?
B: Not yet. I‘m not sure if I did good enough this year to get one next year.A:来年の昇格について何か聞いた?
B:まだだよ。でも来年昇格できるほど今年よく働いたかなぁ。
如何でしたでしょうか?
この’good’と’nice’は、今日のブログだけでは説明しきれないほど奥が深い使い方もまだあります。
今日のブログをきっかけとして、ネイティブが使う用法に注目して聞いてみてください。
きっと新たな発見があると思います。
そして、できれば日頃からネイティブ英語を聞くことでこのような微妙なニュアンスの違いに気づけるといいですね。
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どんな方法であれ大事なのは、 ネイティブや外国人とどんどん会話することです。
そうすることによって、教科書だけでは学べないニュアンスの違いや細かい言い回しに気づけるはずです!
このブログを書いているmioです!
成人を過ぎてから英語を始めても、「話せるように」なりました。
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